社会貢献=ボランティアでは無く、雇用をする大事さとその覚悟

少し「雇用」について書いてみようと思った。

会社を二社立ち上げてみて思う事は、人とどう仕事をしていくかという事。

雇用者、非雇用者って言葉は好きでは無いし、その感覚もなんだか違和感はある。

1社目のフランス法人は苦難を乗り越えて正社員を雇用し今は総勢6人ほどの会社だ。

社員給与は会計面から見ると固定費としてと重い費用になるが、フリーランスとの連携もかなりしており需要に応じて柔軟性を維持している。フランスで一定の評価を得た会社で現在は副社長が切り盛りしてくれフランスの法人は目下バリバリ営業中である。

2社目は日本法人。
またもやさらなる苦難の日々真っ最中だが、現在のスタッフメンバーは創業出資メンバーでもある。今後は志しを共に出来る出資を受け入れ事もあり、IPOも手段としてその資金でアフリカを席巻する予定だ。

何が言いたいかというと、素晴らしいチームに囲まれているが、ボランティアは居ない。志を共に仕事をしているが、給与もしくは出資というビジネスのつながりを持っている。

前者は自己資金100パーのデットオンリーの経営で社員とは雇用関係、パートナーとは契約関係でお金を払っている。

後者は複数株主からなるエクイティ・デット混在を予定したEXIT政策を持ったアフリカを市場とした日本のスタートアップとして進めている。

アソシエーション(NPO)立ち上げも経験しているが、人と共に何かを成す道は短くはなく、道を成すには、大きな成すべき大目標のほか、チームワークも大事だし、そして日本ではなんだか目をつむりがちの給与もしくは配当などのお金の話だ。

日本からアフリカへ目指す道も様々にあるが、アフリカでなくともボランティア活動は沢山ある。社会貢献=ボランティアでは無い事はわかる人にはわかると思うが、中長期にわたり共に仕事なりを続けるには金銭的報酬が確実に必要なのだ。

お金目当てかよ。

そう思うかもしれない。

しかし、この投稿を読む通信料は無料ではなく何かしらの手段で稼いだお金を支払い見ているのだ。そこにいる家も、服も、さっき食べたご飯も支払って食べている。

志しを共に進むのは本当に尊いことと知っている。やってきたからだ。

しかし手弁当は5年と持たないのだ。限られた時間と少ない小遣いから電車代、弁当代を払い貴重な時間を捧げていても、家族を持ったり子を持つと優先はそちらや、稼ぐ仕事へ行かざるを得ないからだ。それよりも前に疲れてしまう人もいるだろう。

マネタイズ。

そう、組織の長はマネタイズをキッチリ考えないとならない。サステイナブルなんて言葉が #TICAD で飛んでいるが、非営利・営利問わず継続して事業を行うにはお金の出所を考えるべきだ。アフリカへも、日本の社会奉仕事業についてもだ。

やっぱり金かよ。

そうです。
給与や報酬を払わないとならんからです。
事務所も通信費も家具も光熱費、交通費、接待費様々にお金がかかるからだ。

就労は時間とお金の交換。就労者はそれで生活をする。
投資もお金との交換。投資家はさらにその資金を回す。

一社目は貧乏生活なのに社員なんて雇う?ってまじびびってのことだったけど、僕がいなくても回る会社をそもそもから決めていたし、雇用関係は結束の関係でもあるからこの人はという人は社員契約をしてフランスを安定して守ってそして切り開いてくれるまで結束が強くなった。
給与のほか、白く申告し馬鹿高いフランスの社会保障も払っているから社員もその恩恵に預かり安心があるだろう。

二社目はエクイティ主体なので雇用関係よりも出資者の絆でできている。僕がアフリカばかり飛んでいるので、投資家や事業会社さんとはまだまだ会話が足りていないが、バリュエーション次第で今はキャッシュがうまれなくとも、社員雇用ではブラック当然なくらい昼夜週末深夜までヘロヘロになるまで働ける絆も「志」だけでは片輪走行でやはり「報酬」たるもう一輪で両輪走行になってこそ前に進むのだ。

えーと言っても永続させるためにそれをしないと、いつまでたっても成長しないし、中心者もずっと裏方までやる日々が続く。

さらには、見込みある若手を育てて、この若手の夢と我々の夢とのシナジーを見出し共に大きくなっていく。そしてある段階で移譲していく。

それをフランスで経験してきたから、エクイティファイナンスの世界に足を踏み入れている。

しかし、これがまたアフリカ市場を相手にやろうとしているからややこしい。

でもだんだんと理解者が増えてきて、まだなんともどうなるかという段階だけど、市場の反応は悪くない。まだまだ日本側でやるべきことの方が多いが、フランスをやってきた経験の裏付けは自らを鼓舞し、周りの信頼のベースでもある。

アフリカはまた、日本法人からの出資としてさらに法人を手段として建て展開していくが、社員雇用はフランス法にも似て、また、フランスよりも破格に安い金額で雇用ができるときた。

彼らのやり方を吸収して支える形で物事を作るのは、僕だけでは何も出来ないが、今のチームと資金がまとまってくればもはやできないことなどない。

フリーランスと違い組織を形成するなら、給与を払うマネタイズが大事。

外国NPOはうまいお金の流れで給与くらい簡単に払えるドナーを持っている。

日本はそれがないから社会貢献=ボランティア、金稼ぐなんておかしいみたいな変な常識が蔓延している。

それは「仕方ない」ではないんだ、一人一人がおかしいと思うなら変えていこうよ。日本で日本語で日本人同士なんだしさ。

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