海外事業のパートナーとなるに必要な要件

セネガルの政府高官とのやりとりしてる中で感じるのは「スピード感」がとにかく違う。

日本の大組織はとにかく遅くスピード上げないとこのまま負け続ける。

日本国内の事情など海外で知った事ではない。

これはフランスと比較しても同じなのだが、「日本の大きな組織」とのスピード感の違いを例えると、

フランスやセネガルが「日単位」であれば
日本は「半月単位」

フランスやセネガルが「月単位」であれば
日本は「年単位」

シャアの三倍どころでは無く10倍くらい早い。

フランスもセネガルでも責任者の彼らは待たせるのはいくらでも待たせるのに、いざ自分自身のプロジェクトとなると「明日までに」とサラリという。

こちらもその準備が出来ているから良いものの「日本に帰って協議の上〜」なんて言ってたらもう遅い。

例えると、あるおっさんがせっかくベットに誘われてるのに、実家に帰って親父に相談してくるから実家からまた連絡すると答えてしまう。
一晩かけ帰宅して相談してるうちに、ベットの人はとっくに違う人を見つけているという塩梅だ。アフリカは最後のフロンティアと世界中の国が思ってるから向こうはマジ選び放題。

壮年期のような資本力、寄り添い力、ばかりでは

他国の若い息吹の、スピード、決断力、構想力、の方が、若いアフリカはリズムが合いさらには若い息吹達は資本力すら日本を凌駕している。

というのはさほど誇張ではなく、局長と僕らの打ち合わせ後、いろんな国の人が彼と話すために並んでいるし、他国の彼らが現地で積極的にどんどん高官にアプローチしてるから、そうして月単位年単位で協議する日本のプロジェクトは「ネクスト!」ともはや頭から離れるだろう。

我々あゆみのスピード感をまとめてみた。

日本法人を作ったのは昨年の四月。

TICAD Business Dialogue登壇が昨年の八月。

セネガル大使と交流し大使館に提案して、ダカールに飛びエネルギー省プレゼンが昨年十一月。

JICAツアーで大統領補佐官と保健省事務次官に出会ったのが今年二月。

ダカールで保健省への提案とMOU約束が三月。

保健省事務次官と調達局長とMOU締結が五月。

MOUに従い診療所へ入れる機材輸送会議と、大統領補佐官大臣への提案と事務次官報告が六月。
イマココね。

そして診療所への機材10台がダカール七月頭。

セネガル地方五ヶ所へ配布し使い始め七月中。
この間大規模な調達への下準備も進める

セネガル法人もこの時期に設立し、日本企業のセネガルや西アフリカでの代理店やパートナーシップ体制もつくる。これも七月中。

年末にはMOU後の機材の有用性を確認し下ごしらえを実行して調達へ。

今年はこうして終わる。

まずは10台と少ないが、暗闇の診療所で稼働する事で暗闇の出産や診療の機会が減り沢山の命が救われる。かもしれない。

無論、機材の寄付やテストや交渉の活動費などスタートアップでの資金では全然足りないから、経産省やJICAの力を借りることと、投資家や事業会社からの投資も受け入れない事には頓挫する。

なので、今我々の求めているパートナーの本質はシャアを超えるスピード感が第一だ。

そして何かを変えていこう、誰もやらないなら俺がやる的なデカが第二。

やはりそして資本力も大事なので第三。

そして共に何十年後の先の未来のビジョンまでを共有できるのがベースとして必要だ。

だってどうせ生きて仕事するならワクワクした世界を創っていく方が楽しいもんね。それを欲しい相手にもサクッとおすそ分けしていく。

自己理念だが、

スピード x 人間力 x 資本力 x 構想力 x 実行力 =

この答えの数値力が世界を変えていく。

そんな掛け算に付き合ってくれるパートナー組んでいきたい。