「出る」と「戻る」の違いとは?

最近のプレゼンで話すようになった僕らの扱う国際ビジネスの流れ。

「このビジネスで日本から海外へ!」という一方通行の「出る」流れでは無く、

「フランス語圏ビジネス界隈から日本に来て、日本の資源と共にフランス語圏ビジネス界隈に戻る。」という往復の復路「戻る」であるという事。

日本から海外へ!というのはマーケット特性が全然違うので日本のものやサービスをそのまま持っていっても売るのは困難だ。唯一売れているものは高信頼な二輪四輪だが、高品質だからこそ中古車として流通し、長く乗られているのは新車販売のネックになっていないかと頭を下げてよぎるが。。

そこへ、新興自動車会社が革新的な車やトラックを世に送り出し時価総額で日本メーカーを超えた。ラグジュアリーさは欧州の車を超える事はなく、今後EV車の普及に伴いメーカーはさらに増え競争は戦国の世と激化していくだろう。

二輪は安かろう機体が新興国に出回り、日本製は高嶺の花と化している。

高品質とはなんだろうと?とフランスやアフリカで思うが、正しい事は唯一「市場が欲しているモノコト」を送り込む事だ。日本の隣国やインドはその辺のかぎ分けが素晴らしくに差し込んでいる。というか中国とインドは同じマーケット層が自国にいるのでそこへ売れているものをそのまんま持ってきてるという構図だが。

一つの例として、冷蔵庫についてかなり昔に読んだが、アフリカの冷蔵庫は鍵付き🗝の需要がある。サムソンは要望があるからかなり早くから取り付け販売。
一方、日本メーカーは取り付けていないので見向きもされないという記事だった。

非常に単純な事だが、鍵のないクルマだったら僕らは買うだろうか?泥棒などいないから不要だ。は異国の常識ではないだろうか。

また、価格についても日本のメーカーが新興国へ行くのもこれまた厳しい話で、値段が倍場合により10倍も開きのある高嶺の花のものだからこそ転売目的含め盗難の危険性や、クリーンに使う前提から埃湿気熱のある環境であっという間に壊れる。それを彼の国では埃が多いから厳しいと諦めては売る事も諦めたという事だ。

一旦与えられた環境が満たされてしまうと、困った環境からなんとかしようという創意工夫力が無くなり、皆コンサルの様に流行用語連発のビジネスで踊りEXITを目指すが、バブルの様なマヤカシが終わると結局何に使うの?という言葉が最後の方に出てくるものも散見される。

反対に、日本人の外国のものを取り入れる事が上手な理由は、冒頭の「行って帰ってきてる」からだ。日本を知り尽くし足りないものを海外から「補完」する形で持ってきて「融合」させている。

なので海外へ行くのはそのまんま持って行ってもも通じなくなっているので、自らの目で見るか、その国を熟知した人たちと組んでやることしか広げて行くのは難しい。というか、それしかないしそれが出来れば簡単なのだ。

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